【幸せのためのヒント File 3:オリーブの木とヤギと、熊谷のソーシャルファーム 〜埼玉福興の日常①〜】

《月刊ケアマネジメント》(環境新聞社)で連載させていただいている〈幸せのためのヒント〉。

7月号では、埼玉県熊谷市にあるソーシャルファーム(*)・埼玉福興株式会社を経営する新井 利昌さんに伺ったお話を紹介しています。


創業前からつづく、“山あり谷あり”の28年間について。

農業へ舵を切った理由や、ずっと大切にしてきたことなど。

キーワードは、「オリーブの木」と「ヤギ」。


記事全文PDF▶︎▶︎▶︎オリーブの木とヤギと、熊谷のソーシャルファーム 〜埼玉福興の日常①〜

*ソーシャルファーム(Social Firm)とは?

障害者、依存症、認知症、引きこもり、元受刑者など、就労に困難を抱える人を受け入れ、サポートしながら、他の従業員と一緒にはたらける場を提供する社会的企業。

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取材前から新井さんのことは知っていて、重くて深刻な問題などを受け止め続けているのに大変そうな感じが全然しないのを、ずっと不思議に思っていました。

それどころか、いつも軽やかでカラリとしていて。


でも埼玉福興を訪れ、受け入れている人たちから「寮長!」(新井さんは生活寮の寮長でもある)とか「社長!」と呼ばれて慕われ、嬉しそうにみなさんと話している新井さんを見て腑に落ちました。


ここにいる人たちから元気をもらっている、ということなんだなと。

トラブルメーカーもいるけど癒し系もいて、いつも“ワチャワチャ”しているところがいいそうです。

特に印象に残った新井さんの言葉は、


▶︎土に種をまいて、自分たちの手で、ゼロから食糧をつくることができる。それって、尊いことですよね。時間軸を変えれば(10年、20年という長いスパンで考えれば)、障害者も貴重な戦力になります。農家さんに負けない品質の作物をつくることができるんです。できないことはできる人にお願いして、助け合っていけばいいし。


▶︎僕らは、半分は税金で運営している立場なので、社会に貢献していかなくてはならないと思っています。はたらいて納税するという社会貢献もあるし、真面目に野菜をつくって消費者に届けることもそうだし、“トラブルメーカー”が問題を起こさないことも社会貢献だし。

生活寮では、岡本さん、おいちゃん、我那覇(がなは)さんに、寮内を案内していただきました。

その3人と、埼玉福興の農業事業を支えるスタッフのやえちゃんをパチリ。


新井さんと、埼玉福興で出会ったみなさんに感謝。


※8月号では、埼玉福興が考える「はたらく」ということについて紹介します。

キーワードは「玉ねぎ」。