【幸せのためのヒントFile52:ひきこもりの経験から得たこと〜自分の中に生まれた「問い」が道をひらいていく〜】 『月刊ケアマネジメント』で連載している「幸せのためのヒント」。 10月号では、“てのひらブックと紙モノ雑貨”がキャッチコピーのウェブショップ、mai works(マイワークス)の店主、中西万依さんに伺ったお話を紹介しています。 万依さんは大学卒業後の2007年から数年間、ひきこもっていました。 その間、苦しい時間から逃れるためにしていたのが、ハンドメイドの本づくり。 細々と続けているうちに、それが生業に。 mai worksは、ひきこもりの時間から生まれました。「今の自分は、ひきこもっていたときに気づいたことの貯金で生きていると思うんです。人生において、あんな...01Oct2025News
【幸せのためのヒントFile51:誰かと“お茶をする”ことが大事な理由〜「紅茶の時間」を主宰する水野スウさんが教えてくれること〜】『月刊ケアマネジメント』で連載している「幸せのためのヒント」。 9月号では、「紅茶の時間」を主宰する水野スウさんに伺ったお話を紹介しています。 「住みびらき」という言葉が生まれていなかった42年前から、自宅のリビングを週1回、“公共空間”にしています。 「毎週水曜日、午後1時から6時までひらいている、“ただの”喫茶店みたいなところなんですけど。『無料の』と『何気ない』の2つの意味をかけて“ただの”ということで。ちっとも流行ってませんけど(笑)」 と、スウさんは言います。 この“ただの”(何気ない)ということがとても大事で、だからこそ、ふと胸の内を口にする、本音が漏れ出てくるのです。01Sep2025News
【幸せのためのヒントFile50:対話の土壌をかもすということ~女性の労働問題に半世紀かかわってきた 伊藤みどりさんのはなし②~】『月刊ケアマネジメント』で連載している〈幸せのためのヒント〉。8月号では7月号につづき、女性の労働問題に半世紀かかわってきた「一般社団法人はたらく女性の全国センター(ACW2)」代表理事、伊藤みどりさんに伺ったお話を紹介しています。「新しい会員が入ってくると揉めたりして、組織がかき混ぜられるんです。その繰り返し。でもね、最近、やっと落ち着いてきたかな。やっと対話の土壌がかもされてきたかなって思います」と、伊藤さん。そこに至るまでの道のりについて聞いてみました。仕切ったり仕切られたりせずに合意をつくりだすにはどうしたらいいか01Aug2025News
【幸せのためのヒントFile49:時代の流れに自分を乗せて 変化しながら生きていく~女性の労働問題に半世紀かかわってきた伊藤みどりさんのはなし①~】『月刊ケアマネジメント』で連載している〈幸せのためのヒント〉。7月号では、女性の労働問題に半世紀かかわってきた、「一般社団法人はたらく女性の全国センター(ACW2)」代表理事、伊藤みどりさんに伺ったお話を紹介しています。そもそもの始まりは50年ほど前、伊藤さんが20代の頃のこと。勤めていた会社の上司に「生理休暇をください」とお願いしたことが、会社側との対立へと発展。労働組合の婦人部に見込まれ、その一員として活動するようになったのが社会活動家としてのスタート。その後、1995年に「女性ユニオン東京」を、2007年に「はたらく女性の全国センター(ACW2)」を結成。女性労働問題研究家の塩沢美代子氏の訓えと、パウロ・フレイレの著書『被抑圧...02Jul2025News
【幸せのためのヒントFile48:相談者の横に並んで歩きながら 一緒に考えていくよろこび ~原爆被爆者の話に40年以上、耳を傾けてきた相談員の村田未知子さんが教えてくれること~】『月刊ケアマネジメント』で連載している〈幸せのためのヒント〉。6月号では、東京に住む被爆者のための相談所、一般社団法人東友会の相談員、村田未知子さんに伺ったお話を紹介しています。40年以上、原爆が人間にもたらす被害を見つめ、差別や偏見と闘う被爆者たちと歩んできた、その道のりについて。02Jun2025News
【幸せのためのヒントFile47:“おかしい”と引っかかることにまっすぐに立ち向かうということ~市民活動家・小竹雅子さんのはなし~】『月刊ケアマネジメント』で連載している〈幸せのためのヒント〉。5月号では、介護保険制度を中心とする行政の動向を追い続けてきた、小竹雅子さん(市民福祉情報オフィス・ハスカップ主宰)に伺った話を紹介しています。社会保障審議会の傍聴歴23年の小竹さん。“官僚文学”と呼ばれる膨大な配布資料を熟読し、介護保険の利用者、介護者、そして介護現場ではたらく人にとって不利益なことや“おかしい”と思うことは見過ごさず、声をあげ続けてきました。05May2025News
【幸せのためのヒントFile45:人生の先輩が気づかせてくれた ゆるやかな“つながり”の大切さ ~介護民俗学の提唱者・六車由実さんのはなし~】『月刊ケアマネジメント』で連載している〈幸せのためのヒント〉。3月号では、民俗研究者を経て2009年に介護の世界に飛び込んだ、「介護民俗学」の提唱者・六車実実さんのお話を紹介しています。偶然のような必然のような流れで介護士になったことで得た気づき、いまモヤモヤを考えていること、大切にしていることについて。01Mar2025News
【幸せのためのヒントFile44:みんなで安心感をつくり 一緒にリカバリーするということ ~心病む人の居場所をつくる「クッキングハウス会」のはなし②】『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)で連載している「幸せのためのヒント」。2月号は1月号に引き続き、精神疾患を抱える人たちの居場所を運営する、特定非営利活動法人クッキングハウス会の活動について紹介しています。前号で紹介した“みんなでごはんをつくって一緒に食べる”活動と両輪で30年以上取り組んできた、「ソーシャルスキルズトレーニング;SST」(対人関係を円滑にし、社会生活のなかで生じる問題を解決するスキルを身につけるためのトレーニング)と、それにまつわる代表の松浦幸子さんの想いについて。2回の取材全体を通して痛感しているのは、ここで取り組まれていることは、精神疾患を抱えている人たちだけのためにしておくのはもったいない、ということです...04Feb2025News
被爆体験記『8月6日の蒼い月』読書会 @寄宿生活塾はじめ塾 〜橋爪文さんのバトンを受け取る〜 《後編》“反核・平和 海外一人行脚”で核廃絶を訴え続けてきた橋爪文さん『8月6日の蒼い月〜爆心地一・六kmの被爆少女が世界に伝えたいこと』(コールサック社/2017)という被爆体験記があります。著者は、広島原爆の被爆者である詩人の橋爪文(はしづめ・ぶん)さん、94歳。国内だけでなく海外でも被爆体験を伝え、核廃絶を訴え続けてきた方です。あるきっかけからこの本の読書会を企画し、2024年10月から月1回のペースで実施しています(全7回)。メンバーは、小田原にある「寄宿生活塾 はじめ塾」で学ぶ中高生7人と、橋爪さんのことを教えてくれた映画監督の纐纈(はなぶさ)あやさんと私。それから、ときどき顔を出してくださる、はじめ塾の塾長・和田正宏(わだ・まさ...21Jan2025News
被爆体験記『8月6日の蒼い月』読書会 @寄宿生活塾はじめ塾 〜橋爪文さんのバトンを受け取る〜 《前編》“反核・平和 海外一人行脚” で核廃絶を訴え続けてきた橋爪文さん『8月6日の蒼い月〜爆心地一・六kmの被爆少女が世界に伝えたいこと』(コールサック社/2017)という被爆体験記があります。著者は、広島原爆の被爆者である詩人の橋爪文(はしづめ・ぶん)さん、94歳。国内だけでなく海外でも被爆体験を伝え、核廃絶を訴え続けてきた方です。あるきっかけからこの本の読書会を企画し、2024年10月から月1回のペースで実施しています(全7回)。メンバーは、小田原にある「寄宿生活塾はじめ塾」で学ぶ中高生7人と、橋爪さんのことを教えてくれた映画監督の纐纈(はなぶさ)あやさんと私。それから、ときどき顔を出してくださる、はじめ塾の塾長・和田正宏...09Jan2025News
【幸せのためのヒントFile43:一緒につくって、一緒に食べるということ~心病む人の居場所をつくる「クッキングハウス会」のはなし①】月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)で連載している「幸せのためのヒント」。2025年最初の1月号では、東京・調布市で精神疾患を抱える人たちの居場所を運営する、特定非営利活動法人クッキングハウス会の代表・松浦幸子さんにうかがった話を紹介しています。運営する3つの居場所のうちの1つ「レストラン・クッキングハウス」を立ち上げた経緯や、活動の背景にあること、心の病を抱える人たちへの想いについて。04Jan2025News
【幸せのためのヒントFile42:メンタルクリニックと協働する不動産屋さんが考えていること ~アオバ住宅社、齋藤瞳さんのその後~】『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)で連載している「幸せのためのヒント」。12月号では、2021年5月号で紹介した“一生お付き合いする不動産屋”、齋藤瞳さんのその後を紹介しています。 ※2021年5月号の記事はこちらです。「不安に向き合ってくれる まちの不動産屋さん」*****************************************この夏、齋藤さんからこんなメッセージが届きました。“実はこのたび、私ごとではありますが、精神科クリニックのソーシャルワーカーとして活動しながら、同建物内で宅建業を営むことになりました。精神障害のある方は私のお客様の中でも最も部屋探しが難しく、自立の後押しのためには医療との連携が...03Dec2024News