現在も継続中の連載「4つの視点から考える 幸せのためのヒント」(『月刊ケアマネジメント』〈環境新聞社〉掲載)の、2021年5月号から2023年4月号までに掲載した記事を書籍にまとめました。
「各号に散らばっている取材させていただいた方々の“物語”を、1カ所にまとめたら何かが浮かび上がってくるかも?」
と考えたのが、書籍化しようと思った理由の一つです。
そして実際にまとめてみたところ、取材させていただいた方々の、こんな共通点が見えてきました。
●自分主語で考えて行動している
●自分のなかにあるものから思考や視野を広げている
●足元にあることを大切にしている
つまりそれが、「幸せのためのヒント」ということなのではないか。
幸せになるために大切なことは、すでに個々人のなかにあるということなのではないか。
そんな考えに至りました。
編集作業を通して、取材させていただいた方々から大きな影響を受けていることに気づきました。
日々の生活のなかで悩んだり迷ったりしたとき、
「こんなとき、あの人だったらどうするだろう?」
と想像したり、
「そういえば、あの人がこんなことを言っていたな」
と思い出したりして、前に進むヒントをいただくことがよくあります。
自分で手足を動かし、汗をかきながら道をひらいてきた方々の実感が詰まった言葉が、心に染み込み、あとからじわじわと効いてくるような感覚も。
言葉の力は大きいということを、あらためて実感しました。
ブックデザインを手掛けてくれたのは、宮田尚幸さんと宮田沙也加さんです。
「『空と海』(福祉施設)とコラボレーションしたい」
という希望をかなえてくれ、素手で触るのをためらってしまうほど、美しいカバーにしてくれました。
中身のほうも、細部にまで神経を注ぎ、限られた予算内でベストを尽くしてくださり、本当に感謝です。
企画やイメージを共有する時間をじっくりとってから、制作をスタートできたのもよかったです。
お忙しいなか時間を割いて語ってくださったみなさん、連載の機会をくださり、今も引き続きおおらかなスタンスで自由に発信させてくださる『月刊ケアマネジメント』の編集長・吉田乃美さん、企画やイメージを丁寧にくみ取ってデザインに落とし込んでくださった宮田尚幸さんと宮田沙也加さん、アートワークを手掛けてくださった「空と海」の方々、写真を提供してくださったカメラマンの方々、そのほかご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
とても久しぶりの本づくり。
“長距離ランナー”になったような気持ちで、息切れしながら走り切った感じです(笑)
こうして初めて個人で本を制作してみて、会社員時代は、上司や同僚、印刷会社の方、デザイナーなど、いろんな人にフォローしていただいてたんだなーと、しみじみ思いました。
そしてやっぱり、本づくりは面白い。
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『大切なことは、自分のなかにある』
編著・・・・・・・小笠原綾子
ブックデザイン・・宮田沙也加、宮田尚幸(風と地と木合同会社)
アートワーク・・・空と海、宮田尚幸
2023年10月30日発行
A5、206ページ
定価:2,300円+税
ご注文・お問合せ:email : or 2015 brooklyn@gmail.com
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