『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)で連載させていただいている「障害のある人の世界にふれる」。
4月号は先月の続編で、バリアフリー映画鑑賞推進団体『シティ・ライツ』の〈シアター同行鑑賞会〉にフォーカスしました。
記事全文PDFはこちら▶︎▶︎▶︎『シティ・ライツ』が耕してきた バリアフリー映画鑑賞という文化②〜シアター同行鑑賞会編〜
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●〈シアター同行鑑賞会〉とは、こんなイベント。
http://www.citylights01.org/doukou.html
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映写室からFM電波に乗って、“生配信”の音声ガイドが劇場に。
それを参加者がFMラジオでキャッチし、イヤホンで聴きます。
目を閉じて、ライブ音声ガイドを聞きながら映画を楽しむ、
音声ガイドを受け取った本人が、脳内でイメージを完成させる、
というのは、目が見える人にとっての、新しい映画鑑賞の形と言えるのではないでしょうか。
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ライブ音声ガイドは、ガイドする人たちの“職人技”があってこそ、可能となります。
字幕(セリフ)読みと場面解説を、絶妙なタイミングでおこなう。
目で見た光景を瞬時に言葉に変換する表現力に加えて、『これ、それ』といった指示語も具体的に説明しながら、目に浮かぶような単語をポンと出すセンス。
目指しているのは、『視覚障害者と晴眼者が、“同じタイミング”で驚いたり、声を発したりできること』だそう。
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20年前に始まり、様々な試行錯誤と変遷を経て続いてきた〈シアター同行鑑賞会〉。
今では、〈UDCast〉や〈HELLO! MOVIE〉といったアプリが開発され、障害のある人が映画を楽しむ選択肢が増えました。
そんななか、
『参加者がいる限り、たとえそれが一人だったとしても、僕たちはこの鑑賞会を続けていきますよ』
と、運営メンバーの鈴木さん。その言葉が刺さりました。
大事なのは『何割の人の役に立たつか』という“割合”の話ではなくて、“数”なんだなと。
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シティ・ライツのメンバーにつないでくださった代表の平塚さん、楽しい体験をさせてくださった美月さん、鈴木さん、檀さんに感謝!
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