『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)で2020年5月号から連載していた〈障害福祉〉をテーマとする「障害のある人の世界にふれる」を、〈福祉〉にテーマを広げてリニューアルしました。
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〈福祉〉とは、幸せ、豊かさ。そこで、〈福祉〉を自分なりに分解してみた(幸せのために必要な要素を考えてみた)ところ、次の4つになるのかなと思いました。
# コミュニケーション▶︎▶︎▶︎心理的な壁をなくす、やさしさを育む
# 暮らす▶︎▶︎▶︎安心できる居場所や暮らしをつくる
# はたらく▶︎▶︎▶︎自分らしく活動する、成長する
# 食と健康▶︎▶︎▶︎食を大切にして“健やか”に生きる
この連載では、これら4つのキーワードに沿って、幸せのためのヒントを教えてくれる人・物・事を紹介します。
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今回は、安心できる居場所や暮らしをつくるために取り組んでいる、アオバ住宅社代表・齋藤瞳さんに伺った話を紹介しています。
記事全文PDF▶︎▶︎▶︎不安に向き合ってくれる まちの不動産屋さん
生活保護、無料低額宿泊所、中高年の引きこもり、児童養護施設、障害者、DV被害者、シングルマザー、少年院、刑務所、ゴミ屋敷……
これらはすべて、齋藤さんが部屋を紹介してきた人たちにかかわりのあるワードです。
相談に来た人から、重くてフクザツな身の上ばなしを聴くことの多い齋藤さん。
それは人に興味がある齋藤さんにとって、“ドキュメンタリー映画を観ているような”時間で、面白くもあるそうです。
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不安を抱えている人のために“全力疾走”する理由は、
「自分も助けられたいから、自分ができることで人を助けている」
と、明快。
そして、部屋を紹介した人たちから、
「出会えてよかった。出会わなかったらどうなっていたかわからない」
と言われるとうれしく、自分の存在意義を確認できると言います。
部屋を紹介した人と齋藤さんの関係はある意味、“持ちつ持たれつ”。
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多忙を極めるなか時間をつくってくださり、取材であることを忘れるほどざっくばらんに話してくださった、齋藤さんに感謝。
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