【幸せのためのヒントFile 19:自分の身体を信頼するということ ~コンテンポラリーダンサー、晴子さんの暮らしから~】

『月刊ケアマネジメント』(環境新聞社)で連載している〈幸せのためのヒント〉。

11月号は、地域にひらいたレンタルスタジオ Studioハレマニ を運営する、コンテンポラリーダンサーの 笠井 晴子 さんに伺った、「まちの人たちを元気にしたい」という想いで始めた暮らしと、晴子さんが大切にしていることについて紹介しています。

肩からスラリと伸びた腕。それにつながる手の指先まで気持ちを入れて、身振り手振りを交えて話す晴子さんを見ていて、「心と体が一体になっているとは、こういうことなのか」と思いました。

お話の内容はというと・・・

●暮らしも仕事も“まぜこぜ”。公私混同のライフスタイル

→晴子さんにとってダンスとは、「表現する」だけではなく何かとつながること、エネルギーを交換すること。

→ご近所さんと交流することも、ダンスしているような感覚。

●自然分娩の出産によって、生き方とダンス(表現)が大きく変化。

→“自分が頑張る”から、“相手と力を合わせて一緒に”へ

→“コントロールしよう”から、“身体が心地よいほうに、成り行きにまかせよう”へ

●心地よさを相手に渡す、バトンをつなぐということ

→自分の行動の先に誰がいるのかを考えて、その人に心地よさを渡すような気持ちをもって生活する

印象に残った言葉は、

▶︎ 空からくるもの、風や音もそうだし、目には見えなけど存在しているものを、身体で敏感に感じられるようになったと思います。 “受容体”になったような感覚というか

▶︎ 出し惜しみないで、ちゃんと自分の力を尽くしているとき、充実しているなって感じますね。誰かと即興で踊っているときとか。ハレマニで誰かと一緒にイベントをするときもそうです。自分の力をいっぱいいっぱい伸ばすこと。それができたとき、思わぬところから求めていた力が入ってきたりします

取材を通して、晴子さんのご家族やご近所さんとも時間を共にすることができ、いっぱい笑い、楽しさをお裾分けしていただきました。

晴子さんにも、カメラマンとしてご協力いただいたご主人でダンサーの白髭真二さんにも感謝!