『月刊ケアマネジメント(環境新聞社)で連載している〈幸せのためのヒント〉。
12月号は、ADHD(注意欠如・多動性障害)の息子さんの子育てから学んだことやエピソードをつづった『さんかくの本』(秀和システム/2020)の著者、カワムラヒサコさんに伺ったお話を紹介しています。
この本を読んで、ヒサコさんが息子さんのコタくんから受けた影響や、カワムラ家の日常について知りたくなり、取材を依頼しました。
写真家で、麻の服屋さん quiraku ni (キラクニ)のオーナー、さらに子育て支援活動にも積極的に取り組んでいるヒサコさん。
家事や育児に追われながらも自分のやりたいことを着々と実現している行動力と、明るい表情とテンポのよい語り口調で周囲をパッと明るくするヒサコさんは、私の中では“ハンサムウーマン”というイメージです。
“ダイナミック、エネルギーの固まり、ハイテンション”
ヒサコさんはコタくんのことを、こう表現します。
興味があることは何でも試してみるコタくんに感化され、「生き方が大きく変わった」と言います。
「自分の人生を楽しもう、自分がやりたい事はためらわず、とことんやってみよう!」と思うようになったそうです。
印象に残った言葉は、
▶︎(「本当にそうなの? その必要ある?」と自問自答すると)8割くらいは固定観念、思い込みなんです。
▶︎私は人に頼ることが苦手で、なんでもかんでも自分で頑張ってやってしまい、それで疲れちゃってました。でもコタのことで周りの人からたくさん支えてもらうようになってから、サポートを受けることは、とてもありがたいことであり、日々に感謝することだと実感しています。サポートを受けることもすることも、本来は自然なことだなと思うようになりました。そしたら、ものすごく気持ちが軽くなりましたね。
▶︎多分、昔の人はもっと、“第六感”みたいなものを使って、直感的に物事を選択して生きていたと思うんです。それに比べて、今は情報があふれていて、それらに惑わされることも多いと思います。でもコタは、興味があること以外は基本的にスルー。自分で見たことや体 験したことで物事を判断し、感覚的に生きているんだと思います。
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居心地のよいお宅のキッチンで、お話を聞かせてくださったヒサコさんに感謝。
取材のあと、お宅の近くにあるカレー屋さんで、コタくんと3人でランチしたのも楽しい時間となりました。
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